ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術(乳房切除後) – 令和6年度診療報酬改定

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告示

ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術(乳房切除後)

25,000点

複数手術に係る費用の特例

別表第一

K476-4 ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術(乳房切除後) K475 乳房切除術(遺伝性乳癌卵巣癌症候群の患者に限る。)
K476 乳腺悪性腫瘍手術(単純乳房切除術(乳腺全摘術)、乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)、乳房切除術(腋窩鎖骨下部郭清を伴うもの)・胸筋切除を併施しないもの、乳輪温存乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)及び乳輪温存乳房切除術(腋窩部郭清を伴うもの)に限る。)

通知

  1. 乳腺腫瘍患者若しくは遺伝性乳癌卵巣癌症候群患者に対する乳房切除術又は乳腺悪性腫瘍手術後の乳房再建術にゲル充填人工乳房を用いた場合に限り算定できる。
  2. 乳腺腫瘍患者若しくは遺伝性乳癌卵巣癌症候群患者に対する乳房切除術又は乳腺悪性腫瘍手術後の乳房再建術を行う症例で、次のいずれかに該当した場合に限り算定できる。その際、次のいずれに該当するかを診療報酬明細書の摘要欄に記載すること。
    1. 一次一期的再建の場合

      大胸筋が温存され皮膚欠損が生じない乳輪乳頭温存皮下乳腺全摘術を行った症例。ただし、乳腺悪性腫瘍術後の場合においては、術前診断において早期乳癌(Stage0-IIIA)で、皮膚浸潤、大胸筋浸潤や高度のリンパ節転移を認めないこと。

    2. 一次二期的再建の場合

      乳腺全摘術時に組織拡張器が挿入され、十分に皮膚が拡張されている症例。

    3. 二次再建の場合

      乳腺全摘術後で大胸筋が残存しており、初回手術で組織拡張器が挿入され十分に皮膚が拡張されているか、皮弁移植術などにより皮膚の不足が十分に補われている、あるいは十分に補われることが見込まれる症例。ただし、放射線照射により皮膚の血行や弾力性が障害されていないこと。

  3. 乳房切除術又は乳腺悪性腫瘍手術と乳房再建術を行う医療機関が異なる場合は、双方の持つ臨床情報、手術日、術式等を示す文書を相互に交付した上で、診療録に添付して保存すること。
  4. 当該手術を行う際には、関係学会が定めるガイドラインを遵守すること。

事務連絡

  1. 「K476-4」ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術(乳房切除後)について、算定留意事項通知にある「関係学会が定めるガイドライン」とは具体的に何か。
  2. 現時点では、日本乳癌学会の、「乳癌診療ガイドライン(2022年)」を指す。
    R6.03.28(その1)-218