糖尿病透析予防指導管理料の施設基準等 – 令和6年度診療報酬改定

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告示

二(15) 糖尿病透析予防指導管理料の施設基準等

  1. 糖尿病透析予防指導管理料の注1に規定する施設基準
    1. 当該療養を行うにつき十分な体制が整備されていること。
    2. 当該保険医療機関内に糖尿病に関する指導について十分な経験を有する専任の医師及び看護師又は保健師並びに管理栄養士が適切に配置されていること。
  2. 糖尿病透析予防指導管理料の注1に規定する厚生労働大臣が定める者

    透析を要する状態となることを予防するために重点的な指導管理を要する患者

  3. 糖尿病透析予防指導管理料のに規定する厚生労働大臣が定める地域

    基本診療料の施設基準等の別表第六の二に掲げる地域

  4. 糖尿病透析予防指導管理料のに規定する施設基準
    1. 一般病棟入院基本料(急性期一般入院料1を除く。)を算定する病棟を有する病院(特定機能病院及び許可病床数が四百床以上の病院並びに診療報酬の算定方法第一号ただし書に規定する別に厚生労働大臣が指定する病院の病棟を有する病院を除く。)であること。
    2. 当該療養を行うにつき必要な体制が整備されていること。
  5. 糖尿病透析予防指導管理料の注4に規定する施設基準当該療養について、相当の実績を有していること。
  6. 糖尿病透析予防指導管理料の注5に規定する施設基準

    情報通信機器を用いた診療を行うにつき十分な体制が整備されていること。

通知

第4の6 糖尿病透析予防指導管理料

  1. 糖尿病透析予防指導管理料に関する施設基準
    1. 当該保険医療機関内に、以下から構成される透析予防診療チームが設置されていること。
      1. 糖尿病指導の経験を有する専任の医師
      2. 糖尿病指導の経験を有する専任の看護師又は保健師
      3. 糖尿病指導の経験を有する専任の管理栄養士
    2. (1)のアに掲げる医師は、糖尿病及び糖尿病性腎症の予防指導に従事した経験を5年以上有する者であること。
    3. (1)のイに掲げる看護師は、次のいずれかに該当する者であること。
      1. 糖尿病及び糖尿病性腎症の予防指導に従事した経験を2年以上有し、かつ、この間に通算1,000時間以上糖尿病患者の療養指導を行った者であって、適切な研修を修了した者 なお、ここでいう適切な研修とは、次の要件を満たすものをいうこと。
        1. 国又は医療関係団体等が主催する研修であること。
        2. 糖尿病患者への生活習慣改善の意義・基礎知識、評価方法、セルフケア支援及び事例分析・評価等の内容が含まれるものであること。
        3. 糖尿病患者の療養指導について十分な知識及び経験のある医師、看護師等が行う演習が含まれるものであること。
        4. 通算して10時間以上のものであること。
      2. 糖尿病及び糖尿病性腎症の予防指導に従事した経験を5年以上有する者
    4. (1)のイに掲げる保健師は、糖尿病及び糖尿病性腎症の予防指導に従事した経験を2年以上有する者であること。
    5. (1)のウに掲げる管理栄養士は、糖尿病及び糖尿病性腎症の栄養指導に従事した経験を5年以上有する者であること。
    6. (2)から(4)までに規定する医師、看護師又は保健師のうち、少なくとも1名以上は常勤であること。
    7. (2)から(5)までに規定する医師、看護師又は保健師及び管理栄養士のほか、薬剤師、理学療法士が配置されていることが望ましいこと。
    8. 注3に規定する点数を算定する場合は、以下から構成される透析予防診療チームにより、透析予防に係る専門的な診療が行われていること。
      1. 糖尿病指導の経験を有する医師((2)を満たすこと。)
      2. 糖尿病指導の経験を有する看護師又は保健師(看護師にあっては、(3)のアを満たすこと。保健師にあっては、(4)を満たすこと。)
      3. 糖尿病指導の経験を有する管理栄養士((5)を満たすこと。)
    9. 注4に規定する高度腎機能障害患者指導加算を算定する場合は、次に掲げるイのアに対する割合が5割を超えていること。
      1. 4月前までの3か月間に糖尿病透析予防指導管理料を算定した患者で、同期間内に算出したeGFRCr又はeGFRCys(ml/分/1.73㎡)が30未満であったもの(死亡したもの、透析を導入したもの及び腎臓移植を受けたものを除き6人以上が該当する場合に限る。)
      2. アの算定時点(複数ある場合は最も早いもの。以下同じ。)から3月以上経過した時点で以下のいずれかに該当している患者
        1. 血清クレアチニン又はシスタチンCがアの算定時点から不変又は低下していること
        2. 尿たんぱく排泄量がアの算定時点から20%以上低下していること
        3. アでeGFRCr又はeGFRCysを算出した時点から前後3月時点のeGFRCr又はeGFRCysを比較し、その1月当たりの低下が30%以上軽減していること
    10. 糖尿病教室を定期的に実施すること等により、糖尿病について患者及びその家族に対して説明が行われていること。
    11. 糖尿病透析予防指導管理料を算定した患者の状態の変化等について、別添2の様式5の7を用いて、地方厚生(支)局長に報告していること。
  2. 糖尿病透析予防指導管理料の注5に関する施設基準

    情報通信機器を用いた診療の届出を行っていること。

  3. 届出に関する事項
    1. 糖尿病透析予防指導管理料の施設基準に係る届出は、別添2の様式5の6を用いること。なお、高度腎機能障害患者指導加算に係る届出は、別添2の様式5の8を用いること。
    2. 糖尿病透析予防指導管理料の注5に関する施設基準については、情報通信機器を用いた診療の届出を行っていればよく、糖尿病透析予防指導管理料の注5として特に地方厚生(支)局長に対して、届出を行う必要はないこと。

事務連絡

  1. B001の27糖尿病透析予防指導管理料の施設基準にある管理栄養士の経験として必要な栄養指導とは何か。
  2. 栄養指導とは、患者の栄養状態や食行動等の評価・判定を踏まえ、療養に必要な食事や栄養に関する指導を行うこと等が含まれる。なお、食事の提供にかかる業務のみを行っている場合は、栄養指導を行っていないため、当該経験として必要な栄養指導には該当しない。
    H24.03.30(その1)-96

  3. B001の27糖尿病透析予防指導管理料の施設基準で求められている医師、看護師、保健師及び管理栄養士のそれぞれの経験は、複数の施設で必要な経験年数を満たしていてもいいのか。
  4. そのとおり。
    H24.03.30(その1)-97

  5. B001の27糖尿病透析予防指導管理料の医師、看護師、管理栄養士は栄養サポートチーム加算の専任の医師、看護師、管理栄養士との兼任は可能か。
  6. 栄養サポートチームの専従ではない医師、看護師、管理栄養士は兼任が可能である。
    H24.03.30(その1)-98

  7. B001の27糖尿病透析予防指導管理料の看護師の要件である研修の内容が通知に示されているが、具体的にはどのような研修があるのか。
  8. 現時点では、以下のいずれかの研修である。

    1. 日本看護協会認定看護師教育課程「糖尿病看護」「透析看護」の研修
    2. 日本看護協会が認定している看護系大学院の「慢性疾患看護」の専門看護師教育課程
    3. 日本糖尿病療養指導士認定機構が認定している糖尿病療養指導士の受講者用講習会
    H24.03.30(その1)-100

  9. 区分番号「B001」の「27」糖尿病透析予防指導管理料の看護師の要件である「適切な研修」として、特定行為に係る看護師の研修制度により厚生労働大臣が指定する指定研修機関において行われる研修は該当するか。
  10. 特定行為に係る看護師の研修制度により厚生労働大臣が指定する指定研修機関において行われる「血糖コントロールに係る薬剤投与関連」の区分の研修は該当する。
    H30.03.30(その1)-123