人工血管 – 令和4年度診療報酬改定

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告示

人工血管

  1. 永久留置型
    1. 大血管用
      1. 分岐なし

        117,000円

      2. 1分岐
        1. 標準型

          179,000円

        2. 特殊型

          227,000円

      3. 2分岐以上
        1. 標準型

          245,000円

        2. 特殊型

          286,000円

      4. 腹大動脈分岐用

        135,000円

    2. 小血管用
      1. 標準型
        1. 外部サポートあり

          1㎝当たり2,560円

        2. 外部サポートなし

          1㎝当たり1,920円

      2. セルフシーリング
        1. ヘパリン非使用型

          1cm当たり4,050円

        2. ヘパリン使用型

          1cm当たり4,200円

      3. ヘパリン使用型
        1. 外部サポートあり

          1㎝当たり3,700円

        2. 外部サポートなし

          1㎝当たり2,710円

      4. 特殊型
        1. 外部サポートあり

          1㎝当たり3,030円

        2. 外部サポートなし

          1㎝当たり2,240円

  2. 一時留置型

    54,500円

  3. 短期使用型

    84,100円

通知

算定

短期使用型は、原則として16歳未満の患者に対し、血行動態の一時的改善又は血中酸素濃度の是正のために使用した場合に算定できる。ただし、16歳以上の患者に対して使用した場合は、診療報酬明細書の摘要欄にその医学的理由を記載すること。

定義

  1. 定義

    次のいずれにも該当すること。

    1. 薬事承認又は認証上、類別が「機械器具(7)内臓機能代用器」であって、一般的名称が「ゼラチン使用非中心循環系人工血管」、「ゼラチン使用人工血管」、「コラーゲン使用人工血管」、「コラーゲン使用非中心循環系人工血管」、「アルブミン使用非中心循環系人工血管」、「アルブミン使用人工血管」、「ヘパリン使用非中心循環系人工血管」、「ヘパリン使用人工血管」、「非中心循環系人工血管」、「中心循環系人工血管」又は「ヘパリン使用一時留置型人工血管」であること。
    2. 血行の再建又は迂回路の作成を目的に永久的に又は一時的に留置して使用するものであること。
  2. 機能区分の考え方

    使用目的により、永久留置型、一時留置型及び短期使用型に大別し、使用部位、構造及び材質により、大血管用(6区分)、小血管用(8区分)、一時留置型及び短期使用型の合計16区分に区分する。

  3. 機能区分の定義
    1. 永久留置型・大血管用・分岐なし

      次のいずれにも該当すること。

      1. 永久留置するものであること。
      2. 大血管の置換を目的に使用するものであること。
      3. 分岐を有していないこと。
    2. 永久留置型・大血管用・1分岐・標準型

      次のいずれにも該当すること。

      1. 永久留置するものであること。
      2. 大血管の置換を目的に使用するものであること。
      3. 分岐を1つ有していること。
      4. ③に該当しないこと。
    3. 永久留置型・大血管用・1分岐・特殊型

      次のいずれにも該当すること。

      1. 永久留置するものであること。
      2. 大血管の置換を目的に使用するものであること。
      3. 分岐を1つ有していること。
      4. 人その他生物(植物を除く。)に由来するものを原料又は材料として使用していないこと。
    4. 永久留置型・大血管用・2分岐以上・標準型

      次のいずれにも該当すること。

      1. 永久留置するものであること。
      2. 大血管の置換を目的に使用するものであること。
      3. 分岐を2つ以上有していること。
      4. ⑤に該当しないこと。
    5. 永久留置型・大血管用・2分岐以上・特殊型

      次のいずれにも該当すること。

      1. 永久留置するものであること。
      2. 大血管の置換を目的に使用するものであること。
      3. 分岐を2つ以上有していること。
      4. 人その他生物(植物を除く。)に由来するものを原料又は材料として使用していないこと。
    6. 永久留置型・大血管用・腹大動脈分岐用

      次のいずれにも該当すること。

      1. 永久留置するものであること。
      2. 大血管の置換を目的に使用するものであること。
      3. 腹大動脈分岐部に使用するものであること。
    7. 永久留置型・小血管用・標準型・外部サポートあり

      次のいずれにも該当すること。

      1. 永久留置するものであること。
      2. 外力による変形閉塞を防ぐための外壁の補強機能(外部サポート)を有していること。
      3. ①から⑥まで及び⑨から⑭までに該当しないこと。
    8. 永久留置型・小血管用・標準型・外部サポートなし

      次のいずれにも該当すること。

      1. 永久留置するものであること。
      2. 外力による変形閉塞を防ぐための外壁の補強機能(外部サポート)を有していないこと。
      3. ①から⑥まで及び⑨から⑭までに該当しないこと。
    9. 永久留置型・小血管用・セルフシーリング・ヘパリン非使用型

      次のいずれにも該当すること。

      1. 永久留置するものであること。
      2. 穿刺部の止血を容易にすることを目的に材質が合成高分子であること。
      3. ⑩に該当しないこと。
    10. 永久留置型・小血管用・セルフシーリング・ヘパリン使用型

      次のいずれにも該当すること。

      1. 永久留置するものであること。
      2. 穿刺部の止血を容易にすることを目的に材質が合成高分子であること。
      3. 血液接触面にヘパリンが共有結合によりコーティングされていること。
    11. 永久留置型・小血管用・ヘパリン使用型・外部サポートあり

      次のいずれにも該当すること。

      1. 永久留置するものであること。
      2. 外力による変形閉塞を防ぐための外壁の補強機能(外部サポート)を有していること。
      3. 血液接触面にヘパリンが共有結合によりコーティングされていること。
      4. ①から⑩までに該当しないこと。
    12. 永久留置型・小血管用・ヘパリン使用型・外部サポートなし

      次のいずれにも該当すること。

      1. 永久留置するものであること。
      2. 外力による変形閉塞を防ぐための外壁の補強機能(外部サポート)を有していないこと。
      3. 血液接触面にヘパリンが共有結合によりコーティングされていること。
      4. ①から⑩までに該当しないこと。
    13. 永久留置型・小血管用・特殊型・外部サポートあり

      次のいずれにも該当すること。

      1. 永久留置するものであること。
      2. 外力による変形閉塞を防ぐための外壁の補強機能(外部サポート)を有していること。
      3. 人その他生物(植物を除く。)に由来するものを原料又は材料として使用していないこと。
      4. ①から⑥まで及び⑨から⑫までに該当しないこと。
    14. 永久留置型・小血管用・特殊型・外部サポートなし

      次のいずれにも該当すること。

      1. 永久留置するものであること。
      2. 外力による変形閉塞を防ぐための外壁の補強機能(外部サポート)を有していないこと。
      3. 人その他生物(植物を除く。)に由来するものを原料又は材料として使用していないこと。
      4. ①から⑥まで及び⑨から⑫までに該当しないこと。
    15. 一時留置型

      次のいずれにも該当すること。

      1. 手術中に一時的に血液をバイパスするために使用するチューブであること。
      2. 材質が合成樹脂であること。
    16. 短期使用型

      次のいずれにも該当すること。

      1. 先天性心疾患を有する小児への使用を目的とし、短期に使用されるものであること。
      2. 血液接触面にヘパリンが共有結合によりコーティングされていること。
      3. ①から⑮までに該当しないこと。

事務連絡