内分泌負荷試験 – 令和4年度診療報酬改定
告示
内分泌負荷試験
- 下垂体前葉負荷試験
-
- 患者1人につき月2回に限り算定する。
-
- 副腎皮質負荷試験
- 1月に3,600点を限度として算定する。
- 負荷試験に伴って行った注射、採血及び検体測定の費用は、採血回数及び測定回数にかかわらず、所定点数に含まれるものとする。ただし、区分番号D419の5に掲げる副腎静脈サンプリングを行った場合は、当該検査の費用は別に算定できる。
通知
- 各負荷試験については、測定回数及び負荷する薬剤の種類にかかわらず、一連のものとして月1回に限り所定点数を算定する。ただし、「1」の「イ」の成長ホルモンに限り、月2回まで所定点数を算定できる。
なお、「1」の下垂体前葉負荷試験及び「5」の副腎皮質負荷試験以外のものについては、測定するホルモンの種類にかかわらず、一連のものとして算定する。
- 内分泌負荷試験において、負荷の前後に係る血中又は尿中のホルモン等測定に際しては、測定回数、測定間隔等にかかわらず、一連のものとして扱い、当該負荷試験の項により算定するものであり、検体検査実施料における生化学的検査(Ⅰ)又は生化学的検査(Ⅱ)の項では算定できない。
- 「1」の下垂体前葉負荷試験に含まれるものとしては、下記のものがある。
- 成長ホルモン(GH)については、インスリン負荷、アルギニン負荷、L-DOPA負荷、クロニジン負荷、グルカゴン負荷、プロプラノロール負荷、ブロモクリプチン負荷、睡眠負荷等
- ゴナドトロピン(LH及びFSH)については、LH-RH負荷、クロミフェン負荷等
- 甲状腺刺激ホルモン(TSH)については、TRH負荷等
- プロラクチン(PRL)については、TRH負荷、ブロモクリプチン負荷等
- 副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)については、インスリン負荷、メトピロン負荷、デキサメサゾン負荷、CRH負荷等
- 「2」の下垂体後葉負荷試験の抗利尿ホルモン(ADH)については、水制限、高張食塩水負荷(カーター・ロビンステスト)等が含まれる。
- 「3」の甲状腺負荷試験の甲状腺ホルモンについては、T3抑制等が含まれる。
- 「4」の副甲状腺負荷試験の副甲状腺ホルモン(PTH)については、カルシウム負荷、PTH負荷(エルスワースハワードテスト)、EDTA負荷等が含まれる。
- 「5」の副腎皮質負荷試験に含まれるものとしては、下記のものがある。
- 鉱質コルチコイド(レニン、アルドステロン)については、フロセマイド負荷、アンギオテンシン負荷等
- 糖質コルチコイド(コルチゾール、DHEA及びDHEAS)については、ACTH負荷、デキサメサゾン負荷、メトピロン負荷等
- 「6」の性腺負荷試験に含まれるものとしては、下記のものがある。
- テストステロンについては、HCG負荷等
- エストラジオールについては、HMG負荷等
- 「注2」の注射とは、第6部第1節第1款の注射実施料をいい、施用した薬剤の費用は、別途算定する。
- 本試験に伴って区分番号「D419」その他の検体採取の「5」の副腎静脈サンプリングにより採血を行った場合、その費用は別に算定できる。